肺がんは日本人においてがん死亡数第1位(男性1位・女性2位)のがんです。
早期発見・早期治療が生存率を上げると言われていますので、定期的な検診、咳や痰などの症状が続く場合には早めの受診を推奨します。
当院の胸部レントゲン検査で肺がんなど疑われた場合には適切な高次医療機関に紹介させていただきます。
レントゲン検査の歴史は古く、1896年にレントゲンがX線を発見して以降、医療では骨や胸部、お腹など様々な部位に幅広く行われている検査です。肺がん検診や長引く咳、痰が多い、息苦しいといった症状の時にはまず胸部レントゲン検査を行います。
胸部レントゲン検査は、肺の内部を画像として捉えることができ、異常を発見するのに有効です。しかし、レントゲンだけでは初期の肺がんを見逃す可能性があるため、より詳細な検査が必要となることがあります。特にリスクの高い方には、低線量CT(コンピュータ断層撮影)検査を推奨します。低線量CTは、レントゲンよりも細かい肺の状態を確認でき、早期のがんを発見するのに非常に有効です。
肺がんのリスクを減らすためには、喫煙を避けることが最も重要です。喫煙は肺がんの最大の原因であり、禁煙することでリスクを大幅に低減することができます。また、副流煙もリスク要因となるため、受動喫煙を避けることも大切です。さらに、バランスの取れた食事、適度な運動、定期的な健康診断を心掛けることで、全体的な健康を維持することが重要です。
当院では、患者様一人ひとりの健康状態やリスクに応じた検診プログラムを提供しております。定期的な検診を受けることで、肺がんをはじめとするさまざまながんの早期発見に努めていただきたいと思います。特に40歳以上の方や喫煙歴のある方は、積極的に検診を受けることをお勧めします。
最後に、肺がんは早期に発見されるほど治療の成功率が高まります。症状が出る前に定期的な検査を受けることで、安心して生活を送ることができます。自分の健康を守るためにも、積極的に検診を受けましょう。
早期発見・早期治療を心がけ、健康な生活を維持しましょう。