20代・30代の皆さんへ—ピロリ菌検査で胃の健康を守りましょう!
ドクター解説
ピロリ菌とは?
ピロリ菌(Helicobacter pylori)は、胃に感染することができる特殊な細菌です。 ピロリ菌に感染していると、胃に炎症を起こし、慢性胃炎や胃潰瘍、さらに胃がんのリスクが高まることが言われています。
ピロリ菌は、日本において40歳以上の方の多くが感染していると言われていますが、若年層でも感染している方がいます。
ピロリ菌に感染しているとどうなるの?
ピロリ菌に感染していると、すぐに症状が出るわけではありませんが、長い間感染した状態が続いており、以下のようなリスクがあります。
慢性胃炎
胃潰瘍・十二指腸潰瘍
胃がん
ピロリ菌の早めの除菌治療によりこれらのリスクを低減することができるとされています。
また、ピロリ菌に感染しやすい時期は乳幼児期までであり、家族から子供への家族内感染が主な感染ルートと言われています。
名古屋市のピロリ菌検査(無料)
若い世代の方に、ピロリ菌感染の有無から将来の胃がん発生のリスクを知っていただき、適切な治療を受ける等の健康保持につながることを目的として名古屋市では、20歳から39歳を対象に、問診、採血によるピロリ菌抗体検査(血液中のピロリ菌の抗体量を測定します)を無料で行っています。
対象者
市内に居住地を有する20歳以上39歳以下の方(年度末時点の年齢)
〈令和6年度対象者〉 昭和60年4月1日から平成17年3月31日の生年月日の方
(注)ただし、以下のいずれかに当てはまる方は対象外となります。
- ピロリ菌の除菌治療を受けたことがある方
- 胃の手術を受けたことがある方
- 過去に名古屋市のピロリ菌検査を受けたことがある方
対象年齢の間に一人一回までとなります。
ピロリ菌が陽性だったら? 除菌治療の流れ
ピロリ菌の感染が確認されたら、胃カメラを行う必要はありますが保険診療でピロリ菌除菌治療を行うことができます。
ピロリ菌の除菌治療は飲み薬で行います。
早期の検査が大事!将来の健康を守るために今行動しましょう
ピロリ菌は、早期に発見して治療を行えば、将来的な胃の病気リスクを大きく減らすことができます。症状がなくてもピロリ菌に感染している可能性があるため、20代・30代代の方も検査を受けることが非常に大切です。
名古屋市の無料検査プログラムをご利用して、ぜひこの機会にピロリ菌検査を受けてください
当クリニックでは、ピロリ菌検査を随時受け付けております。