コラム

検診で便潜血陽性と言われたら?

ドクター解説

まとめ

便潜血陽性の確率
大腸ポリープは30~40%、大腸がんは3~4%の確率で見つかります

大腸ポリープ
大きくなるとがんになることがあります

予防のために
ポリープは小さいうちに切除することが大切です

大腸内視鏡検査
がんのリスクがあるポリープを早めに見つけて切除できます

大腸がんの予防
早期発見には大腸内視鏡検査が重要です

便潜血検査は、便の中に微量の血液が混じっていないかを調べる検査です。これは主に大腸がんの早期発見に役立ちます。便潜血検査で陽性と出ると、大腸ポリープや大腸がんの可能性があります。

便潜血陽性検査が陽性になると

便潜血陽性と言われても、すぐに大腸がんを心配する必要はありません。痔や腸炎などでも陽性になることがあります。ただし、便潜血陽性の方の中で、大腸ポリープが見つかる確率は30~40%、大腸がんが見つかる確率は3~4%です。

大腸ポリープについて

大腸ポリープは一般的に良性の腫瘍ですが、特に腺腫性ポリープは大きくなるとがんになることがあります。ポリープのサイズによってがんのリスクが異なります:
• 10mm未満:がんの確率は数%
• 10~20mm:がんの確率は約10%
• 20mm以上:がんの確率は20~30%

大腸内視鏡検査の重要性

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)は、大腸を詳しく調べるための検査です。この検査でポリープが見つかった場合、その場でポリープを切除することが可能です。これにより、大腸がんの予防や早期発見ができます。

便潜血陽性と言われたら

便潜血陽性と言われたら、大腸内視鏡検査を受けることが重要です。多くの人が、「見た目に異常がないから大丈夫」と思ったり、「痔が原因だろう」と考えたりしますが、検査を受けることが大切です。また、大腸内視鏡検査が辛そう、怖い、痛いと思う方もいるでしょう。

安心して検査を受けるために

大腸内視鏡検査は、以前に比べてカメラの性能、大腸カメラ検査の技術ともに向上しているため、苦痛が減っています。また、不安や痛みに弱い方には、鎮静剤(ウトウトする薬)や鎮痛剤を使って検査を受けることもできます。

ご相談ください

当院では、内視鏡専門医による大腸内視鏡検査を行っています。
以下のような方は、ぜひ一度ご相談ください。

• 便潜血陽性と言われた方
• 以前大腸ポリープを切除してから3年以上経過している方
• 血便のある方
• 最近便が細くなった方
• お腹が張る方

早期発見と予防のために、大腸内視鏡検査を受けることをおすすめします。ご不明な点やご相談は、当院までお気軽にお問い合わせください。

来院時マスク着用のお願い

発熱やのどの痛みなど、かぜ症状がある場合は来院時マスクの着用をお願いします。