コラム

質の高い大腸カメラ検査の判断基準(ADR)について

ドクター解説

大腸カメラの重要性とADRの関係

大腸カメラ(内視鏡検査)は、大腸癌や腸の病気を早期に発見するために非常に重要な検査です。大腸癌は、早期に発見し治療することで高い治癒率を誇りますが、問題はその発見の精度にあります。
そこで重要になるのが、「ADR(腺腫発見率)」という指標です。ADRは、大腸カメラによってどれくらい腺腫(せんしゅ)を発見できたかを示す数字であり、大腸癌予防に直結する重要な指標です。

このコラムでは、ADRがどのように大腸カメラの精度を示すのか、また当院がどのようにして高いADRを維持しているのかについて詳しく解説します。
大腸カメラを受ける際に、ADRを意識することは大切な選択の一歩になります。


ADRとは?

ADR(腺腫発見率)は、大腸カメラ検査の精度を測る指標の一つで、「内視鏡医がどれくらい腺腫を発見できるか」を示します。
腺腫は、将来的に大腸癌に進行する可能性がある病変で、早期に発見して取り除くことで大腸癌の予防が可能です。
大腸カメラを受けた100人のうち、40人に腺腫が見つかった場合、ADRは「40%」となります。このADRの数値が高いほど、腸内の異常を見逃さずに発見できていることを意味します。

ADRの重要性

大腸カメラ検査の目的は、腸内の異常を早期に発見し、治療に繋げることです。
腺腫が見つかることで、将来的な大腸癌のリスクを減らすことができます。ADRが高い内視鏡医ほど、腺腫を見逃さずに発見でき、大腸癌の予防に貢献します。

アメリカ消化器内視鏡学会(ASGE)では、ADRが25%以上を内視鏡医の最低限の基準としています。これは、内視鏡医が腸内の異常を確実に見つけ、患者様に最適な治療を提供できるために必要な精度の指標です。

当院では、この基準を超える**ADR40%以上**を目指し、高い精度で腸内の健康を守るための検査を行っています。


当院のADRと検査の特徴

1. 経験豊富な内視鏡専門医と高いADR

当院の内視鏡医は、豊富な経験を持つ専門医で、年間に多くの大腸カメラ検査を担当しています。**ADR40%以上**を維持するためには、内視鏡医の経験と高い技術が不可欠です。
腸内の微細な異常を見逃さず、早期に発見するための観察力を持っています。

2. 最新の内視鏡機器で精度を高める

当院では、最新の内視鏡機器を使用しています。これにより、腸内をより鮮明に映し出し、腺腫を見逃すことなく発見することが可能です。高画質の映像を使って、腸内の詳細な状態を確認し、正確な診断を行います。

3. 快適で安心できる検査環境

大腸カメラに対する不安を感じている方も多いかもしれません。当院では、患者様がリラックスして検査を受けられるよう、快適な環境作りに力を入れています。痛みや不快感を最小限に抑えるため、必要に応じて鎮静剤を使用し、検査中はスタッフが常にサポートします。


ADRを高めるための取り組み

当院では、ADRを高めるためにいくつかの取り組みを行っています:

  • 十分な検査時間の確保:急がず、時間をかけて腸内をしっかり観察することが重要です。十分な時間を確保し、腸内の微細な変化を見逃しません。
  • 定期的な教育とトレーニング:内視鏡医は定期的に最新の技術を学び、常に技術向上に努めています。
  • 最新技術の導入:新しい内視鏡機器や技術を積極的に取り入れ、腺腫発見率を向上させています。

まとめ:大腸カメラを受けるならADRをチェック!

大腸カメラは、大腸癌を早期に発見するために非常に重要な検査です。そして、その検査の精度を示す指標が「ADR(腺腫発見率)」です。ADRが高いということは、腸内の問題を見逃さず、早期に発見できる可能性が高いということです。

当院では、**ADR40%以上**を目指し、経験豊富な内視鏡医が最新の機器を使用して、患者様に最適な検査を提供しています。また、検査後のフォローアップも充実しており、安心して検査を受けていただけます。

大腸癌予防のためには、早期発見が最も重要です。大腸カメラを受ける際は、ADRの数値にも注目して、信頼できる医療機関で検査を受けることをお勧めします。

大腸カメラ検査は必ず事前診察が必要です。
24時間WEB予約もしくは木曜日を除く平日13-15時の時間帯で電話予約を受け付けています(052-991-1855)

来院時マスク着用のお願い

発熱やのどの痛みなど、かぜ症状がある場合は来院時マスクの着用をお願いします。